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コラム

艶消し塗料について

2022年09月29日

近年、艶消し塗料の新商品が相次いで発売されているように感じます。

シリーズ累計60万棟以上の施工実績を持つ塗料、日本ペイントの「パーフェクトトップシリーズ」から「パーフェクトトゥルーマット」が、また完全艶消し塗料の雄、スズカファインの「ビーズコートシリーズ」からも金属部の塗装にも安心して使える弱溶剤タイプの「一液ワイドビーズコート」が発売になりました。

また、当社が代理店契約をしているアステックペイントからも、「リファイン艶消し」が発売されました。

このように、多くの塗料メーカーから多くの新製品が発売されるほど艶消し塗料の需要が高まっているということなのだと思います。

またこれらの艶消し塗料は我々塗装会社にとっても非常にありがたい物です。

その理由は大きく3つあります。

 

①完全艶消しであること

塗料のツヤは大きく5種類あります。

ピカピカの艶が出る「艶あり」から、「7分ツヤ」、」「5分ツヤ」、「3分ツヤ」の順にツヤが落ちていき、完全に艶がなくなる「艶消し」です。

近年までは、特に外壁の塗替えに使えるツヤを落とした塗料は3分ツヤが大半で艶消しの塗料はほとんどありませんでした。

3分艶でもかなりツヤは少ないですが、それでも艶消し塗料と比べるとかなり違います。

 

②対候性が高い

塗料のツヤを調整するのは艶ありの塗料に「ツヤを落とす添加剤」を加えることでツヤを調整しています。そしてこの添加剤を加えれば加えるほどツヤを落とすことができるのですが、この添加剤、加えれば加えるほど塗料の対候性が落ちてしまうのです。艶消しレベルまでツヤを落とすと塗料の持つ対候性がかなり損なわれてしまうので、3分ツヤまでしかありませんでした。

近年発売されている艶消し塗料は、最初から艶消し塗料として設計されているので、艶あり塗料同等の対候性を有しています。

 

③仕上がりがいい

今までの艶あり塗料から作られる艶の調整された塗料の塗装は、ツヤにムラが起きやすく、塗り手や塗装会社の技量が試される作業でした。

艶消し塗料はそれらに比べるとツヤのムラが起きにくく、その分仕上がりが良くなっています。

 

 

とりとめのない内容になってしまいましたが、艶消し塗料の選択肢が多くなった昨今、お住いの塗替えをお考えの際は、「何色で塗るか?」だけではなく、「ツヤをどうするか?」もお考えになってみてはいかがでしょうか?

蛇足になりますが、検討されるのは「艶ありにするか」「艶消しにするか」のみにされ、仕上がりや対候性を考えると「7,5,3分のツヤ」は選択肢からは外されるべきです。

 

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